きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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本年は近代競馬がはじまって150周年を迎えます。現在の競馬の原型となる「洋式競馬」がはじめて行われたのは1862年の春。横浜の居留地に住む外国人のレクリエーションのために競馬が行われるようになりました。

当時横浜は幕末に開港されて以来、日本最大の貿易港でしたので、多数の外国人が居住していました。1866年11月に本格的な近代競馬場として根岸競馬場が完成しました。1周1764メートル、幅28.8メートル、総面積6万5300平方メートルという立派なものでした。現在は、競馬場跡地が根岸競馬記念公苑となっています。

日本人馬主として初めて勝利を挙げたのは、西郷従道。皆さんご存じ西郷隆盛の弟ですね。今では考えられないことですが、当時は馬主が騎手もつとめていました。従道は騎手として愛馬「ミカン号」に騎乗し出走、根岸競馬場で見事初勝利を挙げました。

JRAは近代競馬150周年記念として、各競馬場でイベントを実施しています。今週土曜日から開催の東京競馬場にある競馬博物館では「名牝たちの系譜」の特別展示が行なわれます。

明治時代から現代に至る日本競馬界の歩みを、脈々と受け継がれる名牝の系譜を是非ご覧ください。

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