きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2012.4.27

ようこそいらっしゃいませ。

1986年のダービー馬ダイナガリバーが亡くなったそうです。29歳ですから大往生と言っていいのでしょうね。お疲れさまでした。ご冥福をお祈りします。

この馬の最大の功績はクラブホースの存在を広く馬主社会や一般ファンに認知させたことでしょう。彼が所属した社台レースホースは1980年の創設、グループの総帥・吉田善哉さんの個人所有馬は次々と大レースを勝ちまくるのに結果としてクラブ所属馬は83年にシャダイカールがオークスを勝った以外はパッとせず心ない噂がまことしやかに囁かれていました。

クラブは牧場の売れ残りを集めたガラクタばかりで走らないのは決まっている、というようなことでした。しかし86年、ダイナコスモスが皐月賞を勝ち、ダイナガリバーがダービーを勝ち菊花賞は2着に惜敗しますが、続く有馬記念を制して年度代表馬に輝きました。

もう誰も『クラブホースは……』などと言えなくなりました。ダービーを勝ったとき、吉田さんは涙を流したそうです。ホースマンとして栄光の頂点を極めた喜びの涙でしょう。でも心ない噂と戦って、それらを打ち砕いた快哉の涙、そんな感情も少しは混じっていたような気がします。

ダイナガリバーのダービーから26年、社台、ノーザン一色と言われるほどクラブホースを中心とした活躍は際立っています。さて、今年のダービーはどうなるのか?今週はトライアル青葉賞がスタートを切ります。