きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週行われる春の古馬女王決定戦ヴィクトリアマイルに、アパパネが復権をかけてレースに挑みます。

一線級の牡馬と互角に渡り合う牝馬が増えたことから2006年に新設されたのがヴィクトリアマイルになります。あるときは女王がまさかの惨敗をし、あるときは女王が圧勝して存在感を魅せつけるなど回を重ねるごとに牝馬同士の熾烈なプライドをかけた激突は複雑可憐な模様で繰り広げらてきました。

注目された第1回のレースでは、女王ダンスインザムードが勢いのある4歳牝馬を退け、それまで失っていた輝きを取り戻したレースとなりました。ダンスインザムードは父サンデーサイレンス、母ダンシングキイと全兄・全姉にダンスパートナー、ダンスインザダーク近親に天皇賞馬スズカマンボなど、屈指の名牝系出身で、デビュー前からその佇まいに大いに注目されていました。

ダンスインザムードは期待に応え無敗で桜花賞を圧勝します。しかし次走のオークスでは圧倒的人気を裏切り4着、4歳になってもスランプは続き、シンガリ負け、二桁着順ともはや女王の称号はかつてのものとなっていました。

ヴィクトリアマイルに出走したダンスインザムードは、先行して絶好のポジションに位置取ります。内側を突いたダンスインザムードは、4歳牝馬の猛追を振り切り初代女王の称号を手にしました。これが実に2年振りの勝利となったのです。

今年女王の座をめぐる牝馬同士のプライドはどのように激突するのでしょうか。

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