きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ヨーロッパで日本がクローズアップされる年になるかも。昨日はそんなお話をさせてもらいました。明日、フランスでは1000ギニー&2000ギニーが同日開催、牝馬の1000ギニーはディープインパクト産駒ビューティーパーラー、牡馬の2000ギニーはハットトリック産駒ダビルシム、それぞれ1.8倍、1.5倍と圧倒的な人気を集めています。

ビューティーパーラーはここまで3戦3勝、前走G3グロット賞を4馬身半差で快勝して一躍スターダムに。日本でいえばチューリップ賞のような感じなんでしょうが、昨年の1000ギニー、オークス連覇のゴールデンライラック、そして不敗の凱旋門賞馬ザルカヴァも勝ったレースです。このレースに勝つのはゲンが良いというより実力の証明。

ダビルシムはモルニ賞、ジャンリュックラガルデール賞とG1を2勝、5戦5勝で文句のないヨーロッパ2歳チャンピオンに輝きました。今季緒戦のG3フォンテーヌブロー賞で2着に敗れましたが、鞍上スミヨン騎手の“油断負け”という見方もあるようで今度は汚名挽回してくれるのではないでしょうか。

日本からの輸出種牡馬による海外クラシック制覇は、サンデーサイレンス系ディヴァインライト産駒のナタゴラが2008年の英1000ギニーで歴史的快挙を成し遂げています。ディヴァインライトはJRA26戦4勝、高松宮記念2着馬ですが、G1はおろか重賞勝ちすらなかった凡庸な競走成績でした。サンデーサイレンス恐るべし、です。ビューティー、ダビル、孫たちの快走が楽しみですね。

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