きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ダービー出走馬18頭中7頭がディープインパクト産駒です。サンデーサイレンス系ということで言えば14頭、母父サンデーサイレンスの3頭も加えると17頭になります。昨年も全馬が父系もしくは母父にサンデーの血を持っていました。この傾向、当分は止まらないのでしょうね。

それにしてもディープインパクトは凄い種牡馬ですね。先週までのJRAサイヤーランキングは2世代だけの陣容で4世代を擁するキングカメハメハに2億円あまりの差をつけトップの座をひた走っています。(まぁ、2億円はG1レースひとつで逆転可能な差ですが)

先日の仏1000ギニーを産駒のビューティーパーラーが楽勝しているように世界で通用してしまうのも凄いです。世界の主流はノーザンダンサー系、ミスタープロスペクター系、といった血統に偏っており、血の凝縮が進んでいます。

今日の愛1000ギニーで本命に推されいるパリッシュホール、この馬は父ガリレオ、母父がモンジューという構成ですからサドラーズウェルズの2×3という強烈なクロスを持っています。こういう配合馬は欧米では珍しくありません。偉大なノーザンダンサー王国も遂に頂点を極めた?だから異系のドイツ血統が珍重されたりします。

サンデーサイレンスからヘイローへと遡る血は欧米ではむしろ傍流と言って差し支えない存在です。ビューティーパーラーの歴史的勝利でこの血統の最高傑作ディープインパクトへの注目が高まっています。7本槍でチャレンジする明日の日本ダービー、ますますその価値を増すことになるのでしょうか。

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