きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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本日6日、大井競馬場では南関東3歳クラシック三冠の第二戦目「第58回東京ダービー」が行われます。羽田盃では重賞初挑戦で載冠となったアートサハラが二冠達成を目指してレースへ挑みます。前走は8番人気での栄冠でしたから、今回勝利を勝ち取ればその実力は不動のものとして評価を得られることでしょう。

アートサハラの曾祖母テンパーソロンは、父パーソロン、母シリネラで全兄にはサクラショウリがいます。サクラショウリは、名種牡馬パーソロン初のクラシックホースで日本ダービー、宝塚記念を制し1978年には最優秀4歳牡馬を受賞。種牡馬としても皐月、菊花賞を制したサクラスターオーを送り出しました。

サクラショウリと同様の期待を背にしたテンパーソロンでしたが、オークスでは14着、エリザベス女王杯では17着と全兄にはとおく及ばない成績で競走生活を終えます。そのテンパーソロンは引退後、繁殖し5頭の仔馬を世に残します。うちの1頭がミスシリネラで、テンパーソロンの血はその後アートロマンからアートサハラへと受け継がれていきます。

今日東京ダービーへ出走するアートサハラには曾祖母の想いは遠い過去のものでしょうが、ぜひ前走の勝利が決して展開に恵まれたものではないことを見せてください。

またレースには巻き返しを図るベルモントレーサー、牝馬の東京ダービー馬を狙うエミーズパラダイス、連勝で挑むスカイインテンスなどが出走。思惑が激しくぶつかり合うレースが期待できそうです。

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