きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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残念なニュースです。今日のベルモントパーク競馬場で34年ぶりの三冠に挑むはずだったアイルハヴアナザーが出走取消、屈腱炎ということで、どうやらこのまま引退するようです。

よく言われるように5月初旬から6月中旬の5週間に3つのハイレベルなレースを戦わねばならない過酷さ、最終関門ベルモントSは2400mと全馬が未経験の領域、これまでの34年間に11頭が三冠馬をめざし、ことごとく敗れ去ってきた要因のひとつでしょう。

アイルハヴアナザーはベルモントを走ることなく全米ファンが待ち望んだ三冠の夢が潰えたわけですが、過酷な日程が脚部に異常をもたらしたのでしょうか。種牡馬として再起してほしいものです。

さて、今日の阪神5R新馬戦1200mに出走するカオスモス、祖母にサンデーピクニックの名前が見えます。フランスでデビューしたサンデーサイレンス産駒で吉田照哉さんの勝負服でオリビエ・ペリエ騎手を背に、オークス前哨戦のG3クレオパトル賞を勝っています。SS産駒で海外重賞を初めて制したのは、多分この馬です。

《帰国子女》のニックネームで親しまれた帰国後は、栗東の森秀行厩舎に所属し条件レースを2勝して引退、繁殖牝馬としてはアーリントンC、函館記念のトーセンキャプテンを出すなどまずまずの結果です。

カオスモスは祖母と同じ森調教師の管理馬となりました。父がマイネルラヴ、母父がファルブラヴといかにも短距離向きのスピード優先配合です。元祖・海外重賞制覇の血の威力を見せてください。

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