きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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函館スプリントSで開幕するサマースプリントシリーズでエーシン軍団の動向が気になるというお話をしています。シリーズは函館に続いて今年から追加された7/1CBC賞、7/22アイビスサマーダッシュ、8/19北九州記念、8/26キーンランドC、9/9セントウルSと計6レースを行い、ポイント制で争うチャンピオンには昨年より2割減額されましたが、オーナーに3200万円、厩舎サイドに800万円が贈られます。

昨年のチャンピオンはアイビスサマーダッシュとセントウルSでレベルの高い走りを見せたエーシンヴァーゴウでした。今年もエーシン軍団はシリーズ連覇に意欲満々でしょうね。リジルが函館から小倉、ヴァーゴウが中京から新潟と使い分け、(個人的な憶測ですから間違っているかもしれません)場合によってはセントウルSで頂上決戦の青写真でしょうか。その意味で函館スプリントSのエーシンリジルに注目します。

さて、阪神のマーメイドS、いいメンバーが揃いました。かつてはエアグルーヴ、アドマイヤグルーヴのG1親子、後にG1馬の母となるフサイチエアデール(フサイチリシャール)ローズバド(ローズキングダム)など名牝の宝庫、とてもG3とは思えない豪華メンバーが勝っています。いっそG1に格上げしたらとけっこう真剣に思います。

海外ではスター牡馬が早々と引退するケースが多く、その分を補うように一流牝馬が競馬を盛り上げています。それというのも牝馬路線が質量ともに整備されているからです。最近でもヨーロッパのゴルディコヴァ、アメリカのゼニヤッタ、牝馬G1レースの充実なしには語れないでしょう。

日本の場合、春のヴィクトリアマイル、秋のエリザベス女王杯、古馬に開放された牝馬G1は2つだけです。しかも1600mと2200mのカテゴリーの違いがあり、両方に出走すること自体に無理があります。出走したウオッカ、ブエナビスタ、アパパネといった名牝も両方に勝つことはできませんでした。

宝塚記念前週のマーメイドS、有馬記念前週の愛知杯、ここらをG1に格上げする選択肢はないものでしょうか。距離は双方とも2000mのままでいいでしょう。来週の宝塚記念にホエールキャプチャが出走予定ですが、勇気ある挑戦というより何か痛々しい気がします。それというのも彼女にフィットしたレースがないからです。

マーメイドの場合、レース名はエアグルーヴ記念がピッタリ。それで今年、グルヴェイグが勝ったら話ができすぎ?個人的には父グラスワンダー、母父スペシャルウィーク、99年の競馬シーンを盛り上げたライバル同士の配合を持ったシースナイプを応援しながら往時を懐かしみましょうか。

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