きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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いよいよ上半期G1シリーズ最終戦「宝塚記念」を迎えますね。ファンによる投票が行われ、上位人気馬にはそうそうたるメンバーが顔を揃えています。

昨年、なみいるライバルたちを退け、堂々と年度代表馬に輝いたオルフェーヴルをはじめ、秘めたる才能を香港で開花させたルーラーシップ、一昨年のダービー馬で海外遠征を経験し、更に成長したエイシンフラッシュ。これだけの人気、実力を持ったメンバーが揃うのも流石、有馬記念に並ぶ上半期のグランプリと呼ぶに相応しいレースであるからでしょう。

本レースの歴史を紐解くと、1960年の第1回開催から半世紀の間、いまだ連覇及び2勝以上した競走馬はおらず、99年のグラスワンダーと昨年の覇者アーネストリーが唯一、父仔制覇を達成した1組なのです。また、過去の成績を見ると、3歳馬は優勝経験がなく、4歳馬以上の古馬による活躍が目立ちます。近年に関していえば、4歳馬が過去10年で勝率・連対率・3着以内率と三部門すべてトップとなっており、今回も要注目ですね。しかし、人気馬同士の決着だけでなく、単勝30倍以上の優勝経験もありますので、初戴冠を目指す伏兵にも注意が必要かもしれませんね。

ファンの支持を集めた競走馬たちによる息をもつかせぬ攻めぎ合い、手に汗握るレース展開、まさに上半期を締めくくるドリームレース。いったいどんなドラマが待ち受けているのでしょう。

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