きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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オルフェーヴルが鮮やかな復活劇を披露してくれました。見事なレースぶりであり、素晴らしい騎乗だったと思います。“凱旋門賞仕様”と唸りたくなるようなパフォーマンスでした。

凱旋門賞では外を回っていては勝てません。馬群がひしめく内を一瞬で抜け出す瞬発力が要求されます。59.5キロを背負っての話です。生半可ではありませんが、昨日のようなレースをすれば道は開けてくるはずです。

今のところブックメーカーのオッズ順で英二冠を圧倒的な末脚の切れで制したキャメロット、ちょっと離れて同じオブライエン厩舎のセントニコラスアベイ、三番手グループがディープインパクト産駒ビューティーパーラー、そのビューティーを仏オークスで破ったヴァリラ、彼女たちは54.5キロの軽量で走れるのが強みの3歳牝馬です。

名匠サー・マイケル・スタウト調教師のシームーン、この馬は2400mで持ち味が生きるタイプのようです。吉田照哉さんが半分の権利を持つ昨年の覇者デインドリームは夏から秋にかけて調子を上げてくる男まさりのタフ自慢です。こういった馬たちに混じってオルフェーヴルの名があります。

いずれも強敵ぞろい、まだこれから台頭してくる馬もいて一筋縄ではいきませんが、勝てないイメージはありません。もっともキャメロットがさらに成長するようだとちょっとお手上げという気もしますが、オルフェーヴルが体調万全で昨日のようなレースをすれば、良い勝負になるのではないでしょうか。凱旋門賞を含めた海外ビッグレースに関する話題は今後も折に触れてお届けしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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