きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

1989年の菊花賞馬バンブービギンがバンブー牧場で老衰のため亡くなったようです。26歳の大往生でした。バンブービギンは1988年京都競馬場でデビューします。初戦は勝ち馬から18馬身以上離され、2歳時は4戦未勝利。初勝利を手にしたのはデビューしてから7戦目で、ドクタースパートやウィナーズサークル、リアルバースデーが春のクラシックを賑わせていた時期でした。

初勝利がバンブービギンをさらに成長させ、次走、次々走でも2着に着差をつけ圧勝し3連勝。急成長を遂げ、飛躍の秋でクラシックへの舞台を目指したバンブービギンは、神戸新聞杯では重賞初挑戦で2着になると、つづく同世代の有力馬が集結した京都新聞杯ではオサイチジョージに1馬身1/4差をつけ勝利。バンブービギンは大輪の菊冠へ向け秋のクラシックの舞台で主役の座を手にしたのでした。

1989-11-5日。3000mの淀の舞台で血のドラマにクライマックスが訪れます。スローペースで進んだレースにバンブービギンが早めに先団へとりつきゴール。ダービー馬にして菊花賞前に無念のリタイアとなった父バンブーアトラスの無念を晴らしたのでした。

先週、新潟競馬場ではディープインパクト産駒の3歳馬がレコードタイムで古馬を抑えて勝利しました。菊花賞では例年、夏に成長を遂げた馬が活躍を見せています。この夏、バンブービギンのごとく大きく成長を遂げ、春のクラシック馬を超える3歳馬の出現に期待したいです。

×