きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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昨日の札幌G3エルムS、ダート界に新星が出現しました。スペシャルウィーク産駒のローマンレジェンド、前日に同じ父のG1帝王賞馬ゴルトブリッツが不幸にも亡くなったばかりでホッとした気持ちになれました。

母パーソナルレジェンドは、もう名繁殖牝馬ですね。デピュティミニスター系オーサムアゲインの産駒で、アメリカで走り6勝、G3ターンジアラームSを勝ち、パーソナルエンサンS2着などG1戦線でも健闘しています。祖母の半姉の娘に歴史的名牝ミエスクの名前が見えます。マイル路線を走り16戦12勝、うちG1を10勝した女傑で繁殖に上がってキングマンボを輩出しています。

この良血にして一流牝馬が社台ファームによって輸入され、最初に産んだのが父フジキセキのミラクルレジェンドです。ご存じのように牝馬ダート戦線のトップホースに君臨しています。二番仔がローマンレジェンドで、早くも姉弟重賞制覇を実現。ディープインパクトとの三番仔アムールレジェンドも未勝利戦を勝ち上がり、これからの成長が楽しみですね。アグネスタキオンのラストクロップとなった四番仔はアーバンレジェンドと名付けられデビューを待っています。

改めて言うまでもないのですが、血の力は恐ろしいものです。でもスペシャルウィークという種牡馬、名牝との相性が抜群です。ゴルトブリッツはディープインパクトの姉の仔でした。ブエナビスタは彼女自身を含めて5頭の重賞馬を輩出しているビワハイジとの間に生まれた傑作でした。名牝の底力を引き出す何かが流れているのかもしれません。

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