きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週で夏競馬がクライマックスを迎えます。新潟ではサマー2000シリーズ最終戦「第48回 新潟記念」が行われます。新潟2歳Sに替わり、今年は新潟記念が夏の新潟競馬をしめくくるレースとなります。

新潟記念の過去の歴史を見ると、2001年にサンプレイスが先行して後続を振りきって以降、1番人気の勝利はなく、伏兵あるいは他場からの参戦で大敗からの巻き返しが多く歴史に刻まれています。

2008年のレースはまさにその典型的なレースとなりました。この年、人気を集めていたのは前走小倉記念でドリームジャーニーの2着となりサマーシリーズ2000での優勝を狙う夏の上がり馬ダイシングロウでした。ゲートが切られるとダイシングロウは掛かり気味に先頭へ立ってしまいます。1000メートルの通過が58秒7と流れが厳しいレースとなった結末は、16番人気で末脚勝負に賭けた52キロの軽ハンデ馬アルコセニョーラが勝利するという大波乱の結果となりました。

同日の20分前に札幌で行われたキーンランドCでも最低人気の8歳馬タニノマティーニがキンシャサノキセキやビービーガルダンを下すというまさかの結末となり、新潟と札幌のレースにファンが騒然となった日でもありました。

実力馬にとり、飛躍の秋とするためにも夏の集大成を魅せつけたいところでしょう。横一線のハンデ戦。実力馬が歴史の流れを断つのか、伏兵が歴史を繰り返すのか新潟をしめくくる夏物語は今年どのような結末を迎えるしょうか。

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