きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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中山競馬場で行われた菊花賞トライアル・セントライト記念ではダービー2着馬フェノーメノが不安視されていた右回りで完勝し、横綱相撲で菊の舞台に堂々と名乗りを上げました。

驚いたのは2着に入った14番人気のスカイディグニティでした。スカイディグニティの父ブライアンズタイムは、1990年代、サンデーサイレンス、トニービンと共に日本の種牡馬界でリーディングを争った一角になります。ブライアンズタイムは日本に輸入されると初年度産駒から三冠馬ナリタブライアン、オークス馬チョウカイキャロル、戦後サラブレッドの最多勝利数を記録したブライアンズロマンなどを輩出し、名種牡馬としての地位を確立しました。

その後もブライアンズタイムは、マヤノトップガン、タニノギムレット、ヴィクトリー、ダンツフレーム、タイムパラドックス、ファレノプシス、フリオーソなどの活躍馬を輩出しつづけます。

現在27歳となったブライアンズタイムは、早田牧場からアロースタッドへ移動し、株式会社ジェイエス運営のもとで種付けを行なっています。セントライト記念でのスカイディグニティの走りは、サンデーサイレンス、トニービン、ブライアンズタイムと覇権を争っていた種牡馬三強時代を懐かしく感じさせました。

出走権を手にした菊花賞でも、周囲をアッと驚かせてください。

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