きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週の中山競馬場では、産経賞オールカマーが予定されています。昨日、取り上げた神戸新聞杯が3歳クラシックの菊花賞への前哨戦なら、オールカマーは古馬中長距離G1への前哨戦という位置づけになりますね。

秋の古馬G1シリーズは、天皇賞(秋)・マイルチャンピオンシップ・ジャパンカップ・有馬記念とビッグタイトルが続き、今後の実力馬たちの動向が気になるところです。

オールカマーの優勝馬には、ズズパレード・オグリキャップ・ビワハヤヒデ・ヒシアマゾン・サクラローレル・メジロドーベルら歴代の名馬が名を連ねています。この歴代優勝馬の中に一際目を引くのが、07年、08年、09年と初の3連覇を達成したマツリダゴッホです。

古馬になってから本格化し、4歳初戦のAJCCを制し、秋には本競走のオールカマーを初制覇。極めつけは、海外遠征を中止して出走した年末の大レース有馬記念です。9番人気と人気は低く、稍重となった馬場でメイショウサムソンやウオッカなどの有力馬が後方に位置するスローペースの展開の中、終始内側をロスなく走り、最後の直線で抜け出した後も競りかかるダイワスカーレットを振り切り、初のG1制覇。3連単は約80万円の高配当が付き、まさにお祭り騒ぎとなったのです。

生涯勝利10勝のうち、8勝が中山競馬場での勝利で、無類の中山巧者でした。現在は種牡馬として日高で繁養されており、2013年にデビューする産駒が楽しみですね。

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