きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

天皇皇后両陛下が見守る中、行われた第146回天皇賞・秋は、2010年のダービー馬エイシンフラッシュが最内から33秒1の閃脚で、見事約2年5ヶ月ぶりの復活Vを成し遂げました。エイシンフラッシュのオーナー・平井豊光さんは当協会の会員で、本当に嬉しい勝利となりました。

エイシンフラッシュと初めてコンビを組んだミルコ・デムーロは、2週続けて追い切りに騎乗し稽古をつけレースへと挑みました。逃げたシルポートよりもさらに最内を突く勇気ある手綱さばきでエイシンフラッシュを勝利へと導いたデムーロは、溢れるうれしさをいっぱいの表情であらわしました。

レース後、スタンド前でエイシンフラッシュを静止させ馬上からおりたイタリアの騎士デムーロが、ヘルメットを脱ぎ、右膝を地面につけスタンドから見守る天皇皇后両陛下へ深々と頭を下げたシーンは、長く日本の競馬の歴史に刻まれることでしょう。

エイシンフラッシュはこのあとジャパンカップ、有馬記念へと向かう予定と報じられています。それまで最強と言われ結果を出してきた現5歳世代に、凱旋するオルフェーヴルを頂点とする4歳世代、皐月・菊と底知れぬ走りを魅せたゴールドシップに牝馬三冠ジェンティルドンナ、古馬相手に怯むことがなかったフェノーメノら、さらに力をつけていくであろう3歳世代。

それらが激突するジャパンカップ、有馬記念はどんなレースになるのでしょうか。とても待ち遠しくなりました。

×