きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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お隣りの船橋競馬場・川島正行厩舎所属のフリオーソが今月29日の東京大賞典を最後に引退するそうです。中央勢の圧倒的な攻勢の中、地方の砦を守り抜いた英雄でした。

ここまで38戦11勝2着14回という戦績ですが、G1に限っても24戦6勝2着11回と実に立派な蹄跡です。2着が多いのは常に中央のトップホースと走っていたからですヴァーミリアン、カネヒキリ、エスポワールシチー、最近ではトランセンド、スマートファルコンなどライバルの名を並べるだけでこの馬の凄さが分かります。

しかもフリオーソは屈腱炎の持病を抱えていました。いつも後のない背水の陣の仕上げで7年間も走り続けたのは川島調教師の匠の技があったからこそでしょう。頭の下がる思いです。

29日の大井競馬場は最高の盛り上がりを見せるんでしょうね。主戦ジョッキーの戸崎圭太騎手も中央免許を受験中ですでに1次試験に合格、来春にはJRA所属になりそうです。人馬ともに一世一代の晴れ舞台になりそうです。またモハメド殿下所有の半弟ファーザモア(アグネスタキオン)は栗東の池江泰寿厩舎から年内にもデビューの予定です。

引退後はダーレー・ジャパンファームで種牡馬生活。父ブライアンズタイムは老いてもなお盛んで先日のエリザベス女王杯をレインボーダリアが勝ちました。その後継馬としての道を歩むことになりますが、気品のある雄大な馬格に成功の予感が漂っています。

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