きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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“国技”大相撲が大変なことになっています。こうした不祥事での開催中止は事実上、初めてのようです。この問題には倫理性といったことはもちろんなのですが、社団法人、財団法人など税制上の優遇措置を受けている団体の“公益性”が厳しく問われるようになったのが背景でしょうか。

2008年に公益法人法が施行され、現在は経過措置期間中ですが、2013年12月からはすべての法人に新法が適用されます。日本相撲協会は財団法人であり、JRAも特殊法人としてその“公益性”が以前にも増して求められることになります。当中山馬主協会も社団法人ですから例外ではありません。

公益性とは、世の中のためにどれだけ役立っているか、簡単に言ってしまえば、そういうことになります。相撲も競馬も世の中の人の喜びや楽しみのお役に立ち、かつ社会福祉に貢献することが使命とされてきます。これまでそうじゃなかったのか、と突っ込まれそうですが、今まで以上に公益性を高め、透明性を増すということでしょう。

当協会はもちろん、JRA、そして競馬そのもののあり方が世の中から問われているのだと思います。難しい問題ですが、ホースマンひとりひとりが真剣に考え行動しなければならないのでしょうね。

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