きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

春暖の候とでもいうでんしょうか、なんとなく暖かくなって少しだけ過ごしやすくなりました。ちょっというか、相当に気が早いのですが、今年の桜はどうなんでしょうか。

気象庁の桜前線予報によると今年は平年並みか、地域によっては平年より気持ち早めだそうです。東京地方の開花予想は3月25日ごろだとか、もうすぐですね。

中山競馬場には400本ほどの桜が植樹されています。もっとも一般的な染井吉野という種類の桜です。もう、あちらこちらで蕾が芽吹きはじめています。2開催連続の中山開催中には開花から満開まで桜の花の華麗なライフシーンを眺めることができそうです。

染井吉野は偶然に生まれた自然交配種だそうです。それを江戸末期に人工的に栽培しはじめ、花柄の大きさや一斉に咲き一斉に散る見事さから多くの人に愛され花見の定番として広まったようです。

でも自家交配能力がきわめて低く、接ぎ木などの人工的な交配に頼らないと繁殖しないそうです。理論上はすべての染井吉野は1本の染井吉野にたどり着くそうです。なんだか3大始祖をルーツとするサラブレッドに似ていますね。人の手で開発され磨き上げられた桜の花の下で、人の叡智と研鑽の結晶のようなサラブレッドが走る、柄にもなく幸せな気分にさせられたりします。

当サイトでは中山の桜の生育状況を週替わりでお伝えしています。そのときそのとき桜の移り変わりを見るのもいいものです。ぜひ、中山競馬場へお出かけください。

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