きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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オールウェザー馬場が世界標準になる?となると血統の世界に大きな変化が起きるのではないか?オールウェザー適性が血の配合の決め手になる?今週の『週刊競馬ブック』に掲載されいる山野浩一さんの《壮大な仮説》に思いを巡らせています。

もちろん現状ではオールウェザーは賛否両論、08年、09年にブリーダーズCを開催したサンタアニタ競馬場はオールウェザーから元のダートに戻すことが決定しています。ドバイ・メイダン競馬場のタペタ素材のオールウェザーもまだ評価が定着しているとは言えない現状です。まぁ、サンタアニタはオールウェザーの問題というよりは、地盤の関係から排水に問題がありすぎるのが原因のようです。

アメリカ競馬を引退した今でも支え続けるゼニヤッタ、彼女がダートを走ったのはたった1度の2着を含めて3回だけ、オールウェザーでは16戦16勝と無敵でした。父のストリートクライはミスプロ系の中でもヨーロッパでG1馬を続出しているマキャヴェリアン産駒、(ヴィクトワールピサの母の父として有名ですね)ゼニヤッタの母系もヨーロッパ色の濃い血脈が配合されています。

芝でもダートでもオールウェザーでも通用する血を狙い、たまたまオールウェザーの女王が誕生したということでしょうか。芝かダートかオールウェザーか、大変で深刻な問題です。種牡馬、繁殖牝馬ともに新たな淘汰を迫られるでしょう。この問題はおいおい慎重に考えていくとして、では、どんな血がオールウェザーを走るのか?ドバイミーティングが迫ったメイダン競馬場を例に明日はそのあたりに想像をめぐらしてみたいと思います。

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