きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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欧米では確立されている牝馬限定戦のあれこれをお話ししています。最近、地方競馬の意欲が目立ちます。秋の大一番・JBCシリーズにレディスクラシックが追加されました。

JBCの歴代の優勝馬を眺めてみると過去10年でクラシック、スプリントともに牝馬は1頭もいません。かろうじて2着は両レースを合わせて3頭います。スプリントは第1回のブロードアピールと第6回のメイショウバトラーが2着に健闘し、クラシックは第2回のプリエミネンスが頑張っていますが、勝ち馬アドマイヤドンに7馬身の差をつけられています。現実は非常に厳しいことになっているようです。

そもそもJBCクラシックは10年間で5頭しか勝ち馬がいません。アドマイヤドンとヴァーミリアンが3連覇を飾り、タイムパラドックスも連覇しているからです。4歳以上57キロ、3歳55キロ、牝馬2キロ減という条件では、強い馬が強い競馬をする仕組みが整っていると言えそうです。パワー勝負のダート競馬とあって牝馬は苦しい。

ということでレディスクラシックが創設されるのは、関係者にとっても馬券を買うファンいとってもウェルカム。ナイスな決断だったと思います。おまけにプレップレースのレディスプレリュードまで新設、気配りがゆき届いた企画になっています。

芝の得意な馬は10月中旬の府中牝馬Sをステップに11月中旬のエリザベス女王杯へ、ダート志向の馬は9月の大井で行われるレディスプレリュードから11月上旬のJBCレディスクラシックへ、なんだか牝馬路線も着々と形が整ってきたようです。

でも、JRAには牝馬のダートレースが存在しませんし、交流にも牝馬のスプリントレースがありません。明日はそのあたりを考えてみます。

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