きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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中山競馬場の被害は幸いにも軽微で済んだのですが、各地の競馬関連施設も少なからず被災しているようです。

福島競馬場はダメージが大きく、4月に予定されている開催が危ぶまれています。阪神の桜花賞、中山の皐月賞と華やかなクラシックロードの裏番組といった趣きなのですが、そうした地味さとは裏腹に重要な意味を持っている開催でもあります。未勝利馬たちにとってカウントダウンが始まるからです。一発勝負のスーパー未勝利に行く前に、できるだけチャンスを、と願う馬主さん、調教師さんは少なくないでしょう。ある意味、ダービーより重要な開催かもしれないのです。

美浦トーレーニングセンターでは、断水や馬房の壁の亀裂など日常の調教などに支障が出ているようです。福島原発の動向も気のなるようで、サングラスやマスクで“完全防備”して調教にあたるスタッフの姿も見受けられるということです。

宮城県にある山元トレセンは周辺の道路が寸断され、皐月賞をめざし栗東に帰厩予定だったトーセンラーは、身動きが取れない状況に陥っているようです。山元トレセン経由で北海道に渡り、骨折の手術に臨むはずだったフォゲッタブルも足止め、患部がなんともなければいいのですが。

いずれにしろ、いろんな局面で今回の影響が出てくるのでしょうが、あくまで被災された方々の気持ちを大切に、慎重に対処して行くことが求められていると思います。

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