きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

忌まわしい東日本大震災から1ヶ月がたちました。多くの方が尊い命を亡くされ、さらに多くの方々の行方が未だに知れません。心よりお悔やみを申し上げます。また被災地の皆さまに改めてお見舞い申し上げます。

大変な1ヶ月でした。人も大変でしたが、馬も大変だったようです。ご存じかも知れませんが、野馬追で有名な南相馬市一帯では、農家など一般家庭で馬が飼われています。ダービーは賞金不足で出走できず同日の目黒記念で古馬相手に2着した素質馬ココナッツパンチなんかもその1頭です。

南相馬市は福島原発の20キロ圏、30キロ圏を横断しており、救援物資が届かない、取りに行こうにもガソリンがない、地域の方々は大変なご苦労をなさっています。飼われている馬たちも同じで飼料不足に泣いています。

こうした被災馬を救おうと奔走している皆さんがいます。引退馬協会というNPO法人が他地域の乗馬クラブなどに被災馬を疎開させれないかとか努力を重ねています。詳しい情報はこちらのホームページからご覧ください。

相馬野馬追は1000年以上も続く伝統の行事で、相馬の人々の誇りとなっています。今年は7月24日と25日に開催される予定になっていましたが、本当にできるかどうか不透明なままです。夏のきらめく陽光の下で勇壮な野馬追を楽しめる日が1日も早く来ることを心から願っています。

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