きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

相変わらず凄い登録ラッシュです。普通にフルゲートの倍くらいの馬が出馬表明してきます。中には除外狙いなんてのもいるわけですが、そうでもしないと順番が回ってこないのだから責められません。

来週からは1ヶ月あまりぶりの関東圏での競馬が再開され、東京、新潟、京都と久しぶりの3場開催になります。少しはマシになるのでしょうが、これまで出たくても出られなかった馬が溜まっています。予断を許さない状況が続くのでしょうね。

さて、話は戻りますが今週から関東圏でも馬券発売が。久方ぶりの馬券をG1で味わいたかったというのが本音ですが、まぁ、買えるだけでも良しとしなければいけないのでしょう。

それにしてもこの1ヶ月あまりで競馬の売上額は目も当てられないほど相当に落ち込んでいます。年間計画では挽回不能なレベルになっているでしょう。阪神大震災のときも大変でしたが、競馬自体は曲がりなりにも行われていましたし、購買力の大きな関東圏が無事だったことにも助けられました。

“救世主”みたいな存在もいろいろ現れました。この年から地方馬のG1参戦が条件付きで認められ、笠松のライデンリーダーがフィリーズレビューを勝ち、桜花賞で圧倒的な1番人気に支持されました。結果は4着でしたが明るい話題となったのは間違いありません。

サンデーサイレンス産駒のクラシックデビューもこの年です。ジェニュインが岡部幸雄騎手で皐月賞を勝つと、オークスは武豊騎手のダンスパートナーが強さを見せつけ、ダービーでは小島貞博騎手のタヤスツヨシが混戦を制しました。この世代には“幻の三冠馬”フジキセキもいて、サンデーサイレンス時代が華やかに幕を開けました。

国際交流という面でも新しい時代を迎えます。安田記念をイギリスのハートレイクが楽勝したかと思えば、ジャパンCではドイツのランドがアッと言わせてくれました。フジヤマケンザンは香港に遠征してもう伝説になりかかっていたハクチカラ以来35年ぶりの海外重賞制覇の偉業を成し遂げています。

“救世主”が現れた!と書きましたが実は新しい仕組みが周到に準備されていてその上に花開いたのがライデンリーダーやサンデーサイレンス、フジヤマケンザンなどの輝きだったのだと思います。

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