きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

本当にやって来てくれることになりそうです。春の天皇賞にエントリーしてたフランスのジェントゥーです。原発騒ぎで海外メディアが非常に強い嫌悪感を示すなかで、ダメだろうなぁ、と思っていた矢先ですから嬉しくなります。馬主さん、調教師さん、スタッフの皆さんに感謝です。

ジェントゥーは昨秋のフランス長距離2大G1レース、カドラン賞(4000m)とロワイヤルオーク賞(3100m)を連覇しました。カルティエ賞の最優秀ステイヤーの勲章は、アスコット金杯のライトオブパッセージに持っていかれましたが、ヨーロッパ最強ステイヤーの1頭であることは間違いありません。

長い天皇賞・春の歴史でこれまで外国馬は1頭だけ参加しています。2005年、オーストラリアから来た牝馬マカイビーディーヴァです。彼女はメルボルンC3連覇を含めて3200mは4戦4勝、筋金入りの長距離スペシャリストでした。

中山のオープン特別をひと叩き(7着)して本番へ向かい2番人気に支持されますが、ここも7着に敗れます。3200mの距離では生涯唯一の敗戦となってしまいました。日本の馬場が合わなかったからだと言われています。

マカイビーディーヴァはかなり強い馬だったと思います。帰国後も2鞍のG1を含めて5戦4勝2着1回とその強豪ぶりは健在でした。にもかかわらず日本では敗れました。馬場適性とかペースの違いとかアウェイのレースでは、計算しきれないことがいろいろとあるのでしょう。さてジェントゥー、厚い壁を打ち破ることができるのでしょうか。

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