きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

きょう午前零時から福島第1原発の20キロ圏が“警戒区域”ということで立ち入りが禁止されました。これって一種の“戒厳令”ですよね。考えようによっては、ほとんど“戦争状態”って国が判断しているんですよね。

今週から関東圏での競馬が再開される運びになり、ウインズも一部を除いて平常を取り戻すことになります。これはこれで喜ばしいことであるのは間違いないのですが、でもこの国のある地域では“戦禍”に見舞われているわけです。

被災地に炊き出しなどの支援活動に出かけた人に聞きました。《その光景を前にすると言葉を失う》と皆さん、一様におっしゃいます。津波に根こそぎ洗われ荒野と化したその光景は、テレビ画面を通じてさんざん見ているはずなのに、まったく初めて見るような衝撃が襲いかかってくると口を揃えます。悲しいことなのですが、ここにも“戦争状態”があります。

この1ヶ月あまり、人々は自分に何ができるのかを懸命に考えてきました。ゴルフの石川遼選手、野球のダルビッシュ投手の潔さに打たれ、AKB48のお嬢さんたちに感動させられました。若者の中には、日本人も捨てたものじゃないね、そんな風に考える人がたくさん出てきました。競馬にできることは何かをもう一度考えるときなのかしれません。

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