きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ケンタッキーダービーを勝ったアニマルキングダム、昨日のテレビの競馬中継でも話題になっていましたが、けっこう日本にゆかりの深い血統で親しみが湧いてきます。

父ルロワデザニモーは南米アルゼンチンの大種牡馬にしてバブルガムフェローの半兄キャンディストライプス産駒です。キャンディの代表産駒インヴァソールと同様にアメリカに殴り込みをかけて大成功したサラブレッドですね。

母ダリシアはドイツ重賞勝ちもあるなかなかの活躍馬。その父アカテナンゴは80年代ドイツを代表する強豪で、産駒にはジャパンCを差し切ったランドなどがいます。種牡馬としても胸を張れる成績ですね。

そうした血統背景を注目されたのかアニマルキングダムはここまでオールウェザーと芝のレースばかりを使われてきました。ダートはケンタッキーダービーが正真正銘の初体験ということです。間違いなくこれまでにない新ケースでしょうね。日本の芝への適性も高そうでジャパンCに来てくれないでしょうか。

ご存じのように母ダリシアは、いま社台ファームにいます。ミスターグリーリーの1歳牡馬が誕生していて、早ければ来年にもケンタッキーダービー馬の半弟の走りが見られます。

社台ファームがらみで言えば、ダービー前日のラトロワンヌSを昨年の3歳牝馬チャンピオン・ブラインドラックが勝ちました。昨季後半は2着続きが響き、ここまで10-7-2-0ですが、これで吹っ切れて再び連勝街道を走り始めるのでしょうか。ちなみに彼女の母ラッキーワンも現在は社台ファームにいます。

先日ご紹介した日本調教馬ミスターケビンの甥っ子、1番人気ダイアルドインはスローペースの最後方を進み、直線伸びたものの団子状態の馬群をさばけず8着に敗れました。後方一気の“ゼニヤッタスタイル”はちょっと苦しかったようです。中1週、プリークネスSでの巻き返しに期待しましょう。

今春のチャーチルダウンズは“ジャパン・キャンペーン”の趣き、この風が日本に届いてくれるといいですね。

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