きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週のメインはマイル女王決定戦ヴィクトリアマイルですが、イギリスでは欧州マイル戦線の開幕を告げる初G1ロッキンジSがニューベリー競馬場で現地時間の明日スタートします。

昨年の3歳マイル陣は非常に粒が揃っていました。英2000ギニーを勝ったマクフィはムラな戦績でしたが、チャンピオン決定戦のジャックルマロワ賞では女帝ゴルディコヴァを倒しヨーロッパ中を驚かせました。

マクフィは昨年いっぱいで引退してしまいましたが、そのライバルたちは現役続行、有力勢がこのレースに臨みます。1倍台の人気に推されているカンフォードクリフスは、英2000ギニーこそ3着と不覚を取りましたが、その後は愛2000ギニーで先日の香港チャンピオンマイルのイクステンション、セントジェームズパレスSではマクフィ、ディックターピン、サセックスSで古馬チャンプのリップヴァンウィンクルを倒し、マイルG1を3連勝して実質上のチャンピオンの格好です。昨秋にはマイルチャンピオンシップに来日するプランもありました。今年はぜひ実現してほしいものですね。

英2000ギニー2着のディックターピンは、仏2000ギニー、セントジェームズパレスSでも2着を続け、ちょっと勝ち味に薄いところがある馬なのですが、今季は前哨戦のG2を楽勝して好調ぶりが光っています。

少し離れた3番手に付けているトゥワイスオーヴァーはドバイからの折り返しでマイル戦は2年ぶりになります。中距離で一線級と走ってきた底力に注目でしょうが、この距離ではちょっと分が悪いかも?

ヨーロッパのマイル戦線は今年も充実しており、BCマイル4連覇に野望を燃やす女帝ゴルディコヴァが健在、先日の2000ギニーで6馬身のぶっちぎりを演じた超怪物級のフランケルも遠からず古馬にチャレンジしてきます。8月中旬にドーヴィルで行われるジャックルマロワ賞あたりがまずは頂上決戦、BCマイルは最終戦争になるのでしょうか。凱旋門賞を頂点とするチャンピオンシップシリーズもいいのですが、こちらからも目が離せません。

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