きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2011.5.15

ようこそいらっしゃいませ。

昨日の英ニューベリー競馬場、古馬マイルG1第1弾となるロッキンジSをカンフォードクリフスが制しました。約10ヶ月の休養を挟んでマイルG1を4連勝ということになります。

2着にはイタリアからミルコ・デムーロ騎手とともに遠征したウォーサードという馬が大健闘しました。ミルコもすっかり世界の顔として定着しましたね。カンフォードのライバルと目されたディックターピンは4着に敗退、ちょっと勝負付けが済んでしまった印象です。

さて、お話をヨーロッパ全体のマイル戦線に広げると、女帝ゴルディコヴァは来週のイスパーン賞から戦線復帰します。そこを叩いてロイヤルアスコットのクイーンアンSが目標です。カンフォードクリフスのリチャード・ハノン調教師も出走宣言しており、早くも直接対決が実現します。

クイーンアンSの同日にセントジェームズパレスSが行われます。マイル路線に標的を定めた怪物フランケルが、日本のグランプリボスなどを迎え撃つ大一番ですね。怪物相手にどんな競馬を見せてくれるのでしょうか。

フランケルはそこから7月下旬のサセックスSに向かうのでしょうが、カンフォードクリフスもそこをめざしています。“女帝打倒”、“怪物狩り”が今季のカンフォードクリフスのテーマです。

8月中旬にはドーヴィルの頂上決戦ジャックルマロワ賞、ゴルディコヴァとフレディ・ヘッド調教師は、初旬のロートシルト賞4連覇を果たしてこのレースを今季前半の節目と考えているようです。

フランケルとヘンリー・セシル調教師が、マイル路線を貫くなら当然ここへ駒を進めてくるでしょう。でも同時期の英インターナショナルSという選択肢もあります。10ハロンの中距離を克服して見せるのは、種牡馬価値に大きな影響を与えることになるからです。中長距離で抜群の実績を残したガリレオの最大傑作が距離に課題を抱えるというのも血統のミステリーでしょうか。

G1を史上最多の12勝と勝ちまくっているフランスの女帝ゴルディコヴァには、イギリス国民もさんざん悔しい思いをさせられています。ドーヴィルでの仇討ちをフランケルに期待していることでしょう。ぜひ実現してほしい夏のクライマックスです。