きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

台風の行方が気になる週末ですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、枠順も決まったことしの天皇賞、ブエナビスタのクリストファー・スミヨン騎手、ジャガーメイルのダグラス・ホワイト騎手、2人の外人ジョッキーがこの一戦だけのためのピンチヒッターとして急遽来日してきました。

今春の天皇賞でもウィリアムズ騎手が勝ったばかりです。天皇賞・秋の外国人ジョッキーは03年のシンボリクリエス、翌年のゼンノロブロイでオリビエ・ペリエ騎手が連覇を飾っています。

スミヨン騎手は良く知られているようにことしルメール騎手にバトンタッチするまでアガ・ハーン殿下の主戦騎手として活躍していました。7戦7勝で凱旋門賞を制した天才少女ザルカヴァとは全レースでパートナーを務めました。ブエナビスタを日本版ザルカヴァに導くのか、その騎乗ぶりに注目してみたいと思います。

ホワイト騎手はリーディングジョッキー8回、香港を代表するベテランジョッキーです。ジャガーメイルには初騎乗ということですが、実は一昨年、昨年と香港ヴァーズに遠征したジャガーメイルと同じレースで別の馬に乗っており、イメージはばっちり掴んでいるはずです。

ことしの大相撲名古屋場所、不祥事で天皇賜杯を辞退しなければならなくなったとき、モンゴル出身の白鳳関は涙を流して悔しがりました。天皇、エンペラーという言葉の重みを理解しているのはむしろ海外の人たちかもしれません。なんだか複雑な気分の天皇賞になりそうです。

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