きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

いろいろありましたが、久しぶりの中山開催がスタートします。ここまでこぎ着けるのに大変だったと思います。関係者の皆さん、ご苦労さまでした。おめでとうございます。

さて、今日から幕を開ける新馬戦、新種牡馬をご紹介しています。明日の中山5R(芝1600m)に登場するダイワブランドは注目の新種牡馬ダイワメジャーの産駒です。社台グループの期待を一身に集めてディープインパクトの弟とかフサイチコンコルド、アンライバルドの下とか、目もくらむようなそうそうたるラインアップです。メジャー1番槍としてどんなレースを見せてくれるのでしょうか。

新種牡馬ではありませんがリュウヒカリの父スリリングサンデーは、けっこう数奇な運命をたどってきました。父サンデーサイレンス、母スカーレットブーケの1996年産、ということはダイワメジャーの全兄ということになります。社台レースホースの所有馬として矢野進厩舎に所属し、高い素質の片鱗を見せていましたが、骨折して長期休養入り、復帰したものの能力は戻らず引退して乗馬となります。

ところがダイワメジャーが皐月賞に勝つと牧場に呼び戻され、晴れて種牡馬の道を歩むことになったのです。さすがに交配相手に恵まれるわけもなく、リュウヒカリで5世代目になりますが、ここまでこれといった活躍馬を出していません。

種牡馬としてエリート街道を歩む弟ダイワメジャー、雑草のようにたくましく生き延びた兄スリリングサンデー、思わぬ兄弟対決にちょっと興味がそそられます。

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