きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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中山、阪神、函館の3場開催も折り返し点に差しかかりました。ここまで4日間、延べ12日間の日程を消化したわけですが、この間に12頭の新馬が勝ち上がっています。

勝ち馬の父系はノーザンダンサー系とヘイルトゥリーズン系がそれぞれ4頭ずつとトップを並走し、ミスタープロスペクター系とナスルーラ系が2頭ずつで続きます。くくりが大きすぎて、さほど意味はないのですが、無理矢理まとめれば、こんなことになっています。

必ずしも2歳戦向きの血筋とは思えないのですが、ヘイルトゥリーズンからロベルトを経由、さらに1世代を挟んでリレーされた血脈は、タニノギムレット、シンボリクリスエス、グラスワンダーへ継がれ、2週間で3頭もの新馬勝ち馬を誕生させました。パワーが生きるレースになると、さすがに押し切ってしまいます。でも、相手も充実するこの先は、ちょっと苦労するかもしれません。

新種牡馬はダイワメジャーとファスリエフが勝ち上がりました。ダイワメジャーについてはすでに広く知られていますが、阪神3日目ダート1200mを勝ち上がったローレルボルケーノの父ファスリエフは父ヌレイエフ、母の父ミスタープロスペクターで豊かなスピードを武器にG1フェニックスSなど5戦5勝、ヨーロッパ2歳チャンピオンに輝いた天才スピードランナーです。

骨折のため底を見せないまま引退、クールモアスタッド入りし、初年度産駒の勝ち上がりが34頭と当時の世界記録を樹立しました。仕上がり早で2歳戦に強い血統なのは間違いないでしょう。初年度は114頭に種付けを行っていますから、これからデビューしてくる馬も増えるでしょう。芝、ダートを問わず注目する必要がありそうです。

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