きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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明日の中山新馬D1200mでシーキングザスターが初陣に臨みます。馬名から分かるようにシーキングザダイヤの初年度産駒です。親仔ともども当協会員の青山洋一さんの愛馬ですね。

シーキングザダイヤはダートG1で2着9回という希代の銀メダルコレクターとして人気があった馬です。鞍上も横山典弘騎手で4個、ペリエ騎手で3個、武豊騎手で2個、勝てないのが不思議なほど人事を尽くした布陣でした。オーナーさんとしては歯がゆいというか、むしろ可愛くて仕方がないタイプだったんでしょうね。

母が名牝シーキングザパールという良血を買われて種牡馬入り、金メダルがなく、実績もダート寄りの馬にしては評価が高く、120万円の種付け料で123頭の牝馬と交配しています。2年目にケンタッキーの名門ヒルンデイルファームから請われて海を渡りました。A.P.インディ、キングマンボなどを繋養するスタリオンです。従って日本に残した産駒は2009年生まれの1世代だけになります。

シーキングザダイヤはアメリカ血統で固めた構成ですが、シーキングザスターは母父カーリアン、祖母がダルシャーン産駒と、ヨーロッパ色の濃い配合になっています。父がニュージーランドTなど芝の重賞を2勝しているように芝がまったくダメなダート馬ということにはならないでしょう。

ともあれシーキングザダイヤが日本に遺した唯一の世代、金メダルをゲットするような馬が現れてくれないでしょうか。

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