きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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昨日は全国各地で山開き、海開きが行なわれ夏の到来を告げました。明日の京都新馬戦芝1800mに出走するスノードンは、ウェールズの山の名前に由来する馬名だということです。

山のスノードンは観光客や登山客でにぎわう人気のスポットで、《イギリス一混雑する山》だそうです。日本流に言えば《スノードン銀座》みたいなことでしょうか。馬のスノードンは馬主がドバイのシェイク・ハムダン殿下です。殿下はケンブリッジ大学に留学の経験があり、山のスノードンになにか青春の思い出があるのでしょうか。

殿下は英二冠馬ナシュワン、英ダービー馬エルハーブを筆頭に数々の名馬を輩出した大オーナーブリーダーとして有名です。スノードンはゴドルフィンの母系にアドマイヤムーンの配合で実質的なオーナーブリーダーホースですね。

アドマイヤムーンはドバイデューティーフリーでG1初制覇、その走りを見そめられてダーレーに高額で婿入りしました。今年の2歳が初年度産駒ですが、種付け料500万円と強気な設定で良質な牝馬を集め、日高の期待の星といった存在になっているようです。

スノードンの母スノーリンクスの半兄スノーリッジはアメリカで重賞5勝を含む10勝となかなかの活躍馬です。母の父レモンドロップキッドはキングマンボ直仔で、ダートで成功したキングマンボ系の出世頭といった感じです。祖母スノーフォレストはウッドマン産駒、父アドマイヤムーンからエンドスイープ、フォーティナイナー、そしてミスタープロスペクターへとさかのぼることができますから、スノードンはミスタープロスペクター4×4×4のクロスを持ちます。

目標はドバイへ里帰りして故国のレースをアドマイヤムーン同様に勝ってみせることでしょうか。

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