きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今日と明日、北海道のノーザンホースパークを会場に日本最大の競り市・セレクトセールが行われます。今年は初日が1歳馬約240頭、二日目は当歳馬葯200頭が上場され、集まったオーナー、トレーナーの熱視線を浴びます。

ここ最近、急速に変化している競馬の仕組みのひとつに、競り市のあり方があげられます。リーマンショック以来の不景気風も影響しているのでしょうが、数年前までは当歳セリオンリーだったセレクトセールに世界標準ともいえるイヤリング(1歳)セールが復活しました。JRAのブリーズアップセールのように2歳セリも各地で盛んに行われ重賞勝ち馬を輩出している現実があります。

ご承知のように馬はどんどん変化していきます。当歳よりは1歳、1歳よりは2歳のほうが、一般的に競走馬オーナーにとってのリスクは軽減されます。まぁ、レース当日パドックまでは絶好の仕上がりに見えた馬が、何かの拍子でリズムを狂わせ凡走するなんてことが日常茶飯事なのが競馬ですから、あくまで一般論なのですが。

とりあえず流れは売り手市場から買い手市場へと変わっています。かつてのサンデーサイレンスのような絶対的な存在がいなくなっているのも理由のひとつでしょう。海外でもキングマンボやA.P.インディが引退し、サドラーズウェルズが亡くなっています。時代は新しいヒーローを求めて試行錯誤しているのでしょうか。

ともあれ今年のセレクトセールからG1を勝つようなヒーローがたくさん出てきますように。それが競馬繁栄の一番の特効薬なのですから。

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