きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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あすの船橋競馬場、ユニークなレースが組まれています。『習志野きらっとスプリント』が正式レース名ですが、スーパースプリントシリーズ(SSS)のシリーズ名の下に、全国各地で予選を実施し、そのチャンピオンたちが船橋ダート1000mに集結してファイナルを戦います。

川崎900mが皮切りでコアレスピューマが51秒8のレコード勝ち、荒尾950mではペプチドジャスパーが57秒2でまたレコード、園田820mはミナミノヒリュウが48秒4のまたまたレコード、圧巻は名古屋800mのラブミーチャンで46秒4のレコード圧勝。上がり3ハロンが33秒7とダートとは信じられない速さでした。そもそも上級レースが行われることがほとんどない距離ですから、このクラスの馬が走ればレコードは当たり前なのでしょうが、それにしてもこのオンパレードは気持ちが良いですね。

門別1000mではパフォーマンスが1分00秒6で勝ちましたがレコードには遠く及びませんでした。まぁ門別は1000mの交流重賞もありレコードの質が高いのと、普通には馬場状態にも恵まれないとレコードは無理ですから、これは仕方がないところでしょう。

さて、ファイナルの舞台である船橋1000mのレコードは57秒5。ちなみに日本レコードはラブミーチャンの父サウスヴィグラスが02年の札幌競馬場で記録した56秒8ですから、船橋の記録はけっこうレベルが高いと考えられます。全国の韋駄天が顔を揃えてどんなタイムが叩き出されるのか?競馬は時計ではないといいますが、ここは時計にこだわりたい。

JRA勢で注目してみたいのはエイシンタイガーでしょうか。中央ではオープン特別3勝、重賞CBC賞2着もある実績馬です。26戦5-3-5-13はすべて芝コースのものですが、父コロナドズクエストからもダートは鬼の血統でしょう。まだ5歳と若い時期での転籍ですから伸びしろもありそうです。

各地のチャンピオンすべてが揃わなかったのは残念ですが、地方の新名物レースに育つよう期待したいと思います。

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