きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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アンライバルドが引退を決めたかと思えば、ヴィクトワールピサが凱旋門賞への出走を断念、ネオユニヴァース産駒の残念なニュースが流れました。

ネオユニヴァースは今年の2歳を含めて4世代を送り出していますが、アンライバルドは初年度産駒でデビューの新馬戦では、ダービー2着馬リーチザクラウン、女王ブエナビスタ、菊花賞馬スリーロールスをまとめて負かして話題を呼びました。その後も順調に勝ち星を重ねクラシック第1弾の皐月賞を快勝、父子制覇で父に初G1をプレゼントします。

しかしここまでが彼の輝ける時でした。屈腱炎との戦いで順調さを欠いたまま引退へ至りました。同期のダービー馬ロジユニヴァースも同様の道を歩んでいます。そんなことから“ネオユニヴァース早熟説”が流れましたが、そんな風聞をもう一頭の同期イタリアンレッドが5歳になって重賞連覇して吹き飛ばすことになります。

“早熟説”が根拠のない風評だったことを証明したのが、2年目産駒のヴィクトワールピサだったのはいうまでもありません。かれも皐月賞を勝ち2年連続の父子制覇を成し遂げますが、秋になっても強くなり、4歳でますますの成長を見せつけました。早熟どころの話ではありません。それだけに期待もしていた凱旋門賞への挑戦でしたが、残念な結果になりショックを受けています。

2頭に共通しているのが、ヨーロッパで大成功しているのに、なぜか日本では走らない血統を母父に持っていることです。アンライバルドがサドラーズウェルズ、ヴィクトワールピサはマキャヴェリアン、もう一頭ロジユニヴァースはケープクロスが母父にいます。来れが血統の力なのでしょうが、こうした血脈とネオユニヴァースとはニックスなのかもしれません。

中山競馬場のビッグイベント皐月賞を盛り上げてくれた血統に感謝したい気持ちでいっぱいです。

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