きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週の札幌メイン・キーンランドS(芝1200m)は、サマースプリントシリーズの行方がかかっていると同時に、秋の頂上決戦スプリンターズSへの前哨戦の顔も持っています。

昨年は香港のウルトラファンタジーに勝たれましたが、今年はそれ以上に強力なメンバーが揃いました。まともなら海外からの遠征馬に勝てる気がしません。

というのも先ごろJRAから発表されたスプリンターズS海外選出馬、中でもシンガポールの英雄ロケットマンの存在が大きいですね。20戦16勝2着4回とパーフェクトな戦績を誇っており、世界基準のワールドサラブレッドランキングでも125ポンドの総合7位という圧倒的な格上に位置しています。スプリント部門に限ればオーストラリアの13戦全勝牝馬ブラックキャビアに次ぐ世界No.2という強豪です。

この評価はカテゴリーこそ短距離と中長距離と領域は異なりますが、昨年の英ダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースと同じです。日本馬最高がヴィクトワールピサの122ポンドですから、どれほどの実力か背筋が寒くなりそうです。

昨年は1番人気で敗れた香港のグリーンバーディーですが、前哨戦セントウルS2着で見せた脚はさすがと思わせました。展開云々は別にして能力は一枚上と見なければならないでしょう。他馬も日本馬との比較では差はないと考えなければならず、場合によっては外国馬の掲示板独占なんてこともありそうです。

となればキーンランドSは、本番前の一叩きなどではなくて、マジに勝ちに行くべきレースなのかもしれません。ましてボーナス賞金のかかったレースであれば、シリーズ最終戦のセントウルSと併せて真剣度は100%?

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