きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週の阪神メイン・セントウルSはサマースプリント最終戦、ボーナス賞金5000万円のかかったある意味で大一番になります。ここまで函館スプリントS、キーンランドCを連覇したカレンチャンが20ポイントを獲得してリードしていますが、登録のない彼女を他馬が逆転する目はあるのでしょうか。

可能性があるのはエーシンヴァーゴウ、トウカイミステリーの2頭、テイエムオオタカには勝てば同点優勝の目があります。エーシンヴァーゴウとトウカイミステリーは勝てば逆転、トウカイが負けてエーシンが2着だと同点になります。セントウルSがG2でポイント割増なのが影響しているのですが、いずれにしても厳しい関門なのは間違いありません。

秋緒戦のレースでいつも問題になるのは、夏の総決算組か秋本番への叩き台組、どちらを取るべきかの比較。エーシン、トウカイなどの夏組も好調そうに見えますし、ダッシャーゴーゴー、サンカルロなどの秋組も実力十分です。ヘッドライナーなんかもそろそろでしょうか。実力派を取りたい気もしますが、不気味なのは香港勢の動向ですね。

昨年の2着馬グリーンバーディーは展開に左右されがちですが、ハマれば豪快な末脚を駆使できる大物食いタイプです。前走の着順とかはあまり気にする必要がないと思います。本番にはロケットマンという世界屈指のスプリンターが出てきます。むしろここが勝負という匂いすら漂ってきそうです。

ラッキーナインは4歳と香港馬としては若手の部類。今年になっての充実は伸び盛りの印象が強くあります。英愛2000ギニーでマクフィやキャンフォードクリフスを相手に大崩れしなかった同年のエクステンションとは1勝1敗、アンビシャスドラゴン、ビューティフラッシュなど香港の一流馬とも小差の競馬をしています。59キロは辛いですが、登る勢いはこちらにありそうです。

夏組、秋組、香港組、さて軍配はどちらに上がるでしょうか。

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