きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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凱旋門賞に出るのか出ないのか気を揉ませたソーユーシンクがロンシャンへ向かうとオブライエン調教師が発表しました。2000mの距離なら世界最強と言って良い実績があり、混戦模様の本番がますます面白くなりそうです。

あり余る戦力を持つオブライエン師と馬主のクールモアの皮算用は、セントニコラスアベーとフェイムアンドグローリーで凱旋門賞、アウェイトザドーンでブリーダーズCクラシック、ケープブランコはブリーダーズCターフ、そしてソーユーシンクは英チャンピオンSと巧みな使い分けで世界の秋を総ナメしてしまおうという野望でした。

ところが愛セントレジャーでフェイムアンドグローリーが大敗、フォア賞でセントニコラスアベーはヒルノダムールに先着を許し、青写真に狂いが出てきた?で、総大将の出番になったのでしょうね。

さて、明日の中山9RカンナSは2歳の短距離オープンです。目下2連勝中のダームドゥラックが人気を集めそうです。父シンボリクリスエスの重厚なイメージが先行して、2歳短距離戦とは結びつきにくいのですが実際のところは、サンカルロやストロングリターンなどスピード馬も出しています。配合によってはサクセスブロッケンのようなダートの強豪も、モンテクリスエスのようなステイヤーも出せる万能タイプです。

ダームドゥラックは母フェアリーテールタイムの半姉の孫世代に、ジャックルマロワ賞連覇などマイルG1を5勝のスピニングワールド、ダート7ハロン戦を中心にG1を3勝したアルデバランなどを輩出、スピードの裏付けは十分にありそうです。大物に育ってくれると良いのですが。

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