きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

皐月賞、ダービーでは掲示板にも乗れなかった2頭で決着、このセントライト記念の結果をどう分析するのか?皆さん頭を悩ませておいでと思います。

理由はいくつも考えられます。一夏越して競走馬として充実の秋を迎えた、左回り東京で行われた春のクラシックからコース替わりで一変、例年にも増して“激流戦”となり展開がはまった、どれも当たっているようで、それだけじゃないような、うーん、評価の難しいレースになりました。

フェイトフルウォーの直線の弾け方は目を奪いました。同じ中山外回りの京成杯を勝ったようにコース巧者ですね。ちょっとドリームジャーニーを思わせる末脚の伸びでした。父ステイゴールド、母父メジロマックイーンは同配合ですね。三冠をめざすジャーニーの全弟オルフェーヴルに強敵現る?

2着のトーセンラーは直線向いてベルシャザールが外に持ち出し、そのためポッカリ空いたインを突き進む格好になりましたが、逆に仕掛けが一息早くなってしまったかもしれません。切れ負けということではないような気がします。

3着サダムパテックは勝負が終わってようやく突っ込んだ、ちょっと印象の薄いレースぶりでした。菊よりは中距離路戦で持ち味が生きるのでしょうか。

クレスコグランドの大逃げで“激流戦”となったレースで、三番手から後続を引き連れる形になったベルシャザールは、ある意味でいちばん苦しい競馬を強いられたのかもしれません。しかしバテているわけではなく渋太く粘っています。距離は長くなったほうが良いのかもしれません。

さて、来週は“真打ち”オルフェーヴルが登場します。春の王者が秋も戴冠するのか、興味尽きない一戦です。

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