きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2020.10.24 ２週連続の三冠目撃か・・・それとも・・・

ようこそいらっしゃいませ。

先週はデアリングタクトが史上初の無敗での牝馬三冠を達成し、競馬サークルは祝福ムードに包まれました。三冠に挑むプレッシャーは相当なもので、松山弘平騎手は「重圧もありましたが、馬を信じるだけだと思っていた」と語り、また杉山晴紀調教師も秋華賞へ直行したローテンションについて「オーナーにも理解をいただいて直行を決断した分、結果を出さなければいけないというプレッシャーはありました」と、三冠に臨む重さを口にされていました。

その三冠に今週はコントレイルが挑みます。コントレイルもデアリングタクトと同様に無敗でこの偉業に挑戦します。無敗での三冠達成となれば、コントレイルの父ディープインパクト以来となります。無敗での三冠達成は他にシンボリルドルフがおりますが、父子での制覇となれば、初の快挙となります。
コントレイル、秋の初戦は菊花賞トライアル・神戸新聞杯（ＧII）を選択しました。馬群を持ったままで抜け出すと、強く追うことなく後続に２馬身差の完勝でした。

対するライバル筆頭として、２頭ピックアップさせていただきます。
一頭目はヴェルトライゼンデ。２歳のホープフルステークス（ＧI）、３歳春の皐月賞（ＧI）、日本ダービー（ＧI）、そして秋の神戸新聞杯と、４度コントレイルの高い壁に阻まれており、「菊花賞こそは！」と巻き返し意気込みも強いです。(有)サンデーレーシング様からは「本馬は叩き良化型で、今週の追い切りでは上積みを感じさせる機敏な動きを見せています。血統からも高い舞台適性を期待しており、クラシック最終戦でＧI制覇を狙います」と、最後の一冠に賭ける意気込みを語っていただきました。

もう一頭はバビット。春のクラシックには惜しくも間に合いませんでしたが、夏のラジオＮＩＫＫＥ賞（ＧIII）を制すると、その勢いのまま東の菊花賞トライアル・セントライト記念（ＧII）も制しました。逃げ先方で、自身でペースを作れる点と連帯率１００％という安定感を武器に王者に挑みます。オーナーの宮田直也様は「もし（コントレイルを倒して優勝するという）万が一、があるとしたら、「この馬にそういうお役目があったのだな」と感じるでしょう。もし万が一、それが実現したら「来年は凱旋門賞ですね」と調教師と笑いながら話していました。現実になれば嬉しいですね」と控えめながらもご愛馬の好走を願っておられました。

２０２０年１０月２５日（日）、私たちは２週連続の三冠制覇を目撃するのか・・・それとも、ライバル馬が激走し別のドラマが待っているのか・・・固唾を飲んでその時を待ちたいと思います。

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