きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

秋へとつながる主張

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は、札幌競馬場でキーンランドカップ、新潟競馬場で新潟2歳ステークスの2つの重賞レースが行われます。キーンランドカップは「サマースプリントシリーズ」第5戦、新潟2歳ステークスは2歳世代で最初に行われるマイル重賞になります。

今年サマースプリントシリーズはこれまで4戦を消化し、現在北九州記念優勝、 CBC賞3着のレッドアンシェルが14ポイントで1位、CBC賞優勝、アイビスサマーダッシュ10着、北九州記念16着のラブカンプーが12ポイントで2位、アイビスサマーダッシュ優勝、北九州記念7着のジョーカナチャンが11ポイントで3位となっています。今週のキーンランドカップには、開幕戦の函館スプリントステークスを優勝し10ポイントで4位につけているダイアトニックに、函館スプリントステークス2着で5ポイント獲得しているダイメイフジ、アイビスサマーダッシュ3着で4ポイント獲得しているビリーバーが出走しています。キーンランドカップの着順次第で一躍トップに躍り出ます。昨年優勝のダノンスマッシュに2着のタワーオブロンドンは、秋のスプリンターズステークスでも結果を出しています。秋の大舞台へどの馬が飛躍していくか、サマースプリントシリーズ優勝の行方と合わせて注目です。

新潟2歳ステークスは40回目を迎えるレースで、今年は11頭の出走となりました。過去、このレースから多くの馬が2歳時、あるいはそれ以降にマイル重賞で活躍しています。2000年に入ってからは、2004年の優勝馬マイネルレコルトは暮れの朝日杯フューチュリティステークスを優勝、2着のショウナンパントルも阪神ジュベナイルフィリーズで優勝を飾っているほか、2007年優勝馬エフティマイアは翌年の桜花賞、オークスいずれも2着、2008年優勝のセイウンワンダーは暮れの朝日杯フューチュリティステークス優勝、2011年2着のジャスタウェイは古馬になってから海外も含めてG1・3勝、2013年はハープスターにイスラボニータと牡馬牝馬クラシック戦線主役同士の激突となり、2015年優勝のロードクエストに2018年優勝のケイデンスコールは翌年のNHKマイルカップで2着に入っています。今年、このレースからどの馬が育っていくでしょうか。

早いもので8月も残り2日となりました。夜には鈴虫の鳴き声も聞こえてきます。夏の終わりに、秋へとつながる各馬の主張を見届けたいと思います。

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