きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

遥かなるケンタッキー

9月4日は、江田 勇亮 騎手、高倉 稜 騎手、松若 風馬 騎手、粕谷 昌央 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

4ヶ月遅れで、ようやくケンタッキーダービーのゲートインが始まります。ここに漕ぎ着けるまでには紆余曲折、山あり谷ありの道でした。開催時期の延期に始まって、三冠の順序が変更され、ベルモントS、プリークネスSは距離まで短縮されました。競馬の根幹に関わるレース体系やレース条件がこれだけ変化してくると、開催自体に賛否両論が相半ばしそうですが、判断は後世の研究家諸氏に委ねるしかないのかもしれません。

開催延期で例年ならゲートインが間に合わないような遅咲きの馬や、逆に4ヶ月の間に着実な成長を遂げた馬など歴史的なケーススタディから外れる馬も多いのが今年の特徴でしょう。大本命ティズザロウは、今季2月のG3ホーリーブルSに始まって、3月G1フロリダダービー、6月は三冠最終関門から第一関門に変更され距離も2400mから1800mにリニューアルされたG1ベルモントS、8月に真夏のダービーの美称で親しまれるG1トラヴァーズSと無敗の進撃を続け、経験を重ねるたびに強さに凄みが加わり、ドッシリとした安定感を増しています。4ヶ月の延期が盤石の成長を後押しした最右翼でしょう。17番枠を克服できるか?唯一のハードルはそこだけでしょう。

大本命ティズザロウ17番枠、対抗格オーセンティック18番枠、単穴候補オナーエーピー16番枠、大穴ニューヨークトラフィック15番枠。フルゲート20頭には欠ける18頭立てですが、不利とされる外枠に人気馬が集中しました。
多頭数をこなすため通常ゲートと仮設ゲートをドッキングすることから生まれる距離損解消などの対策は今年から施されたようですが、どれほど効果があるかは走ってみなければ分かりません。マイ・オールド・ケンタッキー・ホームの大合唱がないケンタッキーダービー、どんなドラマが待っているのでしょうか?

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