きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 函館2歳ステークス

7月23日は、池添謙一 騎手、岩戸孝樹 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週で夏の福島・阪神・函館競馬が閉幕しました。覆面歌人の京雅さんからは、世代最初の重賞タイトルを争う函館2歳ステークスの和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

函館2歳ステークス 京雅

追い来たり
どれだけ我慢
浪漫以後
いざ函館さあ
丹内は決め

隠れたメッセージは「おどろいた りんごあめ → 驚いた リンゴアメ」です。
追()い来たり(
ど()れだけ我慢(
浪()漫以後(
い()ざ函館さあ(
丹()内は決め(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
2歳世代最初の重賞タイトルを獲得するのはどの馬か!?毎年、注目の函館2歳ステークスが今年も行われました。優勝したのは、隠れたメッセージにもある通り10番人気の伏兵だった『驚いた! リンゴアメ!』が優勝。面白い名前で話題になっただけでなく、好スタートから好位につけて外を回る立派な競馬センスで、実力を見せつけての重賞タイトル獲得。重賞タイトルを獲得したことで夢は年末のGIや来年のクラシックまで繋がり、浪漫飛行は今後も続きそうです。
鞍上の丹内祐次騎手は2016年7月の函館記念・マイネルミラノで制して以来の久々の重賞優勝。函館巧者の丹内騎手が見事に、リンゴアメを導きました。

この週は函館2歳ステークス以外にも、中京記念、函館記念が行われましたが、いずれも人気薄の馬が勝つ波乱の展開(中京記念:18番人気のメイケイダイハード優勝、函館記念:15番人気のアドマイヤジャスタ優勝)。最終週の荒れた馬場が波乱を演出したのでしょう。
さて、来週からは舞台が新潟と札幌に変わります。日曜日は早速、新潟名物のアイビスサマーダッシュが行われます。是非、お楽しみに!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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