きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2歳馬戦ピックアップ2020 vol.1

ようこそいらっしゃいませ。

昨年も夏競馬の時期に掲載しておりました「2歳馬戦ピックアップ」のコーナーですが、今年も2歳馬たちにスポットを当てて、先週レース回顧と今週の出走馬を紹介していきたいと思います。
「わが子が初めて運動会でかけっこをするのを見守る気持ち」とおっしゃる馬主もたくさんいらっしゃるように、馬主にとって、GIなどの大レースが重要なレースであることはもちろんですが、重賞競走以上に楽しみであり、心配であり、ハラハラドキドキするのが新馬戦です。

早速、先週の新馬戦を振り返りましょう。今年の中央競馬の2歳新馬勝ち上がり第1号に輝いたのは6月6日(土)阪神5Rを勝ったダディーズビビッド。キズナ産駒の同馬の鞍上は武豊騎手でしたから、2013年のキズナが優勝した日本ダービーを思い返す人も多かったのではないでしょうか。

東京競馬では6月7日(日)にサトノレイナスが勝ち上がりました。兄はこの春のクラシックでも人気となったサトノフラッグ。(株)サトミホースカンパニーがオーナーで、国枝栄調教師が管理する点も兄と一緒。来春のクラシックに向けてまずは第一歩を歩み始めました。

さて、今週からは函館競馬の開催も始まり3場開催での競馬となります。
6月13日(土)東京5Rにはトレジャーアイルが出走。姉には重賞馬デアレガーロがいる血統。管理するのは、国枝栄調教師のもとで調教助手を務めていた今期開業の宮田敬介調教師。先週の師の新馬戦優勝に続くことはできるのか注目です。

6月14日(日)の函館開幕週に登場するのはGⅠ馬ミッキーアイルの妹・テネラメンテ。兄のミッキーアイルはディープインパクト産駒でしたが、テネラメンテは新種牡馬のドゥラメンテ産駒。ドゥラメンテ産駒は早速、先週に勝ち上がりをしており、早い時期からの活躍が期待されます。

この他、6月14日(日)の阪神5Rには重賞ヒカルアマランサスを母に持つホウオウアマゾンが、同じ日の東京5Rにはダイナカール、エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴという牝系の血を継ぐ新種牡馬モーリス産駒のレガトゥスも登場します。
各馬、馬主や関係者の思いを背に、全力で、そして無事に疾走してほしいですね。

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