きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

最高潮!ロイヤルアスコット

6月19日は、相沢郁 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

イギリスの夏を彩る三大風物詩、テニスのウィンブルドン、ゴルフの全英オープンが今年はコロナ禍で開催中止となり、競馬のロイヤルアスコットだけが粛々と行われています。恒例の女王陛下の行幸もなく、無観客競馬で賞金も減額されましたが、競馬ができるだけでも有り難いですね。競馬の母国イギリスのホースマンの方々の努力に敬意を表し感謝します。

そのロイヤルアスコットも5日間の日程の3日目を終え、今夜からは後半戦に折り返します。前半戦の印象を一口に言えば、素晴らしい競馬の連続です。馬主が高い矜恃とともに送り込んだ錚々たる実績馬・素質馬を、調教師やスタッフが変則日程にも関わらず懸命に仕上げ、ジョッキーは技術と戦略の限りを尽くして御しています。歴史に残る名勝負の連続と言って過言ではないでしょう。昨日のゴールドC 4000mには度肝を抜かれました。長距離界の絶対王者ストラディヴァリウスが3連覇の偉業に挑戦したのですが、直線だけで10馬身ちぎる圧勝でした。200年以上の伝統を誇るゴールドCで3連覇は1970年代のサガロ、今世紀に入ってイェーツに続く3頭目の偉業です。ちなみにエイダン・オブライエン師とイェーツは4連覇の金字塔を打ち立てており、来年はジョン・ゴスデン師とランフランコ・デットーリ騎手の名コンビが歴史的名馬ストラディヴァリウスとともに挑みます。大柄で見栄えの良い馬が多いシーザスターズ産駒ですが、むしろ小柄に映るコンパクトな馬体ですが、どこまでも加速を続けられる心肺能力がケタ外れなのでしょうね。

さて後半戦は、クラシックの変則日程にリンクして3歳マイル王決定戦のG1セントジェームズパレスSや牝馬のG1コロネーションC、この時期の2歳チャンピオンを競うG2コヴェントリーSなど名物レースが最終日に移設され、女王即位を記念したG1ダイヤモンドジュビリーSと併せて豪華カードが並びます。無観客でも例年以上に盛り上がることでしょう。どうぞ週末はロイヤルアスコット競馬をお楽しみください。

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