きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

希望の光

ようこそいらっしゃいませ。

39県で緊急事態宣言が解除されました。東京など大都市圏の「コロナ本丸」はまだ厳重な警戒が必要ですから、希望的な観測になりますが、拡大の終息に向けて一歩踏み出すことができました。ロックダウン(都市封鎖)が続いていたヨーロッパ各国ですが、先週ドイツで、今週はフランスでようやく競馬が再開されました。しかしイギリスでは、例年から1か月遅れの来月上旬にクラシック第1弾の2000ギニーと1000ギニー、7月上旬にオークスとダービーを開催する「最良のシナリオ」が迷走気味で、まだ状況は流動的なようです。

イギリスを代表する名伯楽ジョン・ゴスデン調教師は「思い出してほしい。オーストラリアや香港、フロリダ、そして日本では、パンデミック下でも無観客の制限付きで競馬を開催している。我々も同じようにできるだろう」とBBCラジオを通じて、国民、そして競馬ファン、すべてのホースマンに向けいて希望のメッセージを力強く語り、競馬再開の日まで万全の準備を怠らないことを誓っています。「希望」の大切さ、有り難さを改めて心に刻む思いです。

ここまでJRAはもちろん地方も含めて、日本の競馬界は本当に頑張ってくれていると思います。感謝しかありません。娯楽の提供という大事な使命はもちろんですが、売上高の増減に関わらずファンが馬券を購入してくれるたびに、国庫や自治体財政に大きな貢献を果たしています。ある意味、パンデミック下の「救世主」と言えるかもしれません。これからも国民全部の「希望の光」となるような素晴らしい物語を織り込んだ良いレースを見せてくれると有り難いのですが。

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