きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

超良血激突

5月24日は、川村禎彦 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

日曜は東京競馬場で3歳牝馬頂点を決めるオークスが行われます。土曜時点のオッズでは、デアリングタクトが1.8倍、デゼルが5.8倍、クラヴァシュドールが9.1倍、ミヤマザクラが14.7倍、リアアメリアが18.2倍、ウインマリリンが21.1倍、サンクテュエールが24.3倍、リリーピュアハートが25.4倍、ホウオウピースフルが27.9倍、スマイルカナが30.5倍、アブレイズが31.2倍、ウインマイティーが48.3倍、マルターズディオサが52.6倍、マジックキャッスルが63.5倍、ウーマンズハートが94.7倍、フィオリキアリが114.7倍、チェーンオブラブが188.0倍、インターミッションが280.4倍となっています。無敗の桜花賞馬デアリングタクトが、単勝1倍台で1番人気となりました。

デアリングタクトはG1・2勝エピファネイア初年度産駒で、日米オークスを制覇したシーザリオに牝系には牝馬G1でも実績を残しているデアリングハートの血が流れる超良血馬です。その期待に応え、桜花賞ではタフな馬場で前残りの中を次元の違う末脚で差し切り優勝。牝馬クラシック一冠目を手にしました。無敗での牝馬二冠達成となれば、1957年ミスオンワード以来。60年以上歴史を遡る快挙となります。

デアリングタクトを取り囲むライバル牝馬もまた良血揃いで、2番人気デゼルの母アヴニールセルタンは仏オークス馬、ミヤマザクラの母ミスパスカリはクロフネの半妹、リアアメリアの母リアアントニアはBCジュベナイルフィリーズ馬、サンクテュエールの半兄ヨシダは日本から海外に渡ってG1・2勝、ホウオウピースフルの半兄は有馬記念を勝ったブラストワンピース、母方から海外G1・2勝のエイシンヒカリが出ているスマイルカナに、母の半兄に香港スプリントにマイル、クリスフライヤーインターナショナルスプリントなどを制したラッキーナインがいるウーマンズハート、インターミッションの母レイカーラはマイルチャンピオンシップ馬ダノンシャークの半妹、リリーピュアハートの母リリーオブザヴァレーの半弟はオーサムアゲインステークスを勝ちドバイでも成績を残しているムブタヒージと、G1馬へとつながる血の系譜が刻まれています。

新型コロナによる緊急非常事態宣言も一部解除され、土曜東京で新たに確認された感染者数は2人まで減りました。歴史に語られるであろう2020年の、良血牝馬多数揃った3歳牝馬頂点を画面越しから見守りたいと思います。

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