きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

南十字星下に弾ける!

4月10日は、松永幹夫 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今週土曜は、オーストラリアのランドウィック競馬場を舞台にG1クイーンエリザベスS2000mが行われ、日本でも馬券がネット発売されます。1200mから3200mまで、各カテゴリーのチャンピオンシップを争う頂上決定戦シリーズの最高峰に位置づけられているレースで、昨年は「サザンクロスの絶対女王」ウィンクスがラストランの舞台に選び、日本馬クルーガーを従える圧勝でこのレース3連覇・通算33連勝の金字塔を樹立し花道を飾りました。彼女自身が4連覇しているコックスプレートに並ぶ王道中の王道レースです。このレースを頂点に、シリーズ総賞金2000万AUSドル≒13億円が用意されていたのですが、コロナ禍で馬券売上ダウンが想定され半分に減額されました。競馬ができるだけでも有り難いのですから、仕方がありません。日本での売上が少しでも貢献してくれれば嬉しいのですが。

さて、日本からはダノンプレミアムが参戦します。距離が微妙に長かったダービー、致命的な不利を蒙った安田記念以外は連対を外していない実力馬です。鞍上も現地のチャンピオンジョッキーに君臨するジェームズ・マクドナルド騎手。昨年弱冠27歳で母国ニュージーランドの競馬の殿堂入りした天才ジョッキー。トラブルで1年半もの騎乗停止を食うなど波乱も経験していますが、ゴドルフィンのオーストラリアにおけるファーストジョッキーに指名されたほどですから技術の高さは太鼓判です。

今年は道悪が想定されており、そこが唯一の死角と現地では評価されていますが、目下のところ1番人気に支持されています。そのダノンに続くのが、イギリスからの遠征馬アディブ。昨季の英チャンピオンS2着から今季はオーストラリアでの始動戦ランヴェットSでG1初制覇。ダノンに遜色ないレーティングを獲得している強敵です。地元の利を生かしたいテアカウシャーク、ヴェリーエレガントは順調さが魅力でしょう。このところチグハグなレースが続いているメロディベルは連闘で桧舞台に臨みます。昨季はG1を7連勝して「ウィンクスの再来」と話題を呼んだ女傑候補の大駆けにも注目します。メルボルンCを勝っているヴァウアンドディクレアはスタミナが生きる極悪馬場で台頭するでしょうか?日本で種牡馬活動をスタートさせているデクラレーションオブウォーの初年度産駒で、その面からも注意する必要があるかもしれません。

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